渡辺鳥かご

主にゲームについての日記とか落描きとか粘土とか諸々。

2009-08

陣内家の四日間戦争

週末にサマーウォーズ見てきました。
えぇ。まぁ、面白かった。程々に。

以下ネタバレありの感想です。

ill181-02


仮想世界OZを説明しながらの導入部は非常に引き込まれ、
こんなシステム本当に欲しい!と思わずにはいられませんでした。
出だしに限らず対戦格闘やオブジェクトを繰り出しての逃走追撃シーン、
後半にゆくにつれてのラブマシーンの圧倒的な強大さなど
全般、OZ内での場面は見ごたえがあり良かったです。
世界の危機と対峙する演出を花札のレベルに引きずり落とし
尚且つ、世紀の大勝負に仕立て上げるやり方は大変面白かった。

一方、引っ掛かる点が所々あって残念だったのが
映画の主題であるはずの陣内家パートでした。
絆を力強く主張する一方、けじめが描かれてないのが気になりました。
それは訃報を聞いた侘助が帰ってきた場面、
栄の死と世界の危機を前にして一致団結するのはわかりますが
侘助も陣内家の面々も互いを認めあうことなく食卓を囲む場面に
強い違和感をおぼえました。
「手紙を読んで気がついた。お前も家族だ」と。
「認められたい一心で自分勝手ですまなかった」と。
一度、面と向かっての仕切り直しが欲しかった。
それと、家族の絆を強調するあまり
世間の絆をばっさりカットしてしまったのが勿体無いと思いました。
おばあちゃんがあれだけ各界に知り合いが多い設定なのだから
ラブマとの決戦でもバックアップくらいにいて欲しかった。
手紙にだって「みなさんが力になってくれるよ」とあったわけですし
上田合戦になぞらえるあまり少数精鋭、家族のみで挑む演出は
少々とがりすぎな印象がありました。
他には、コンピュータ冷却用の氷を翔太が運び出した場面。
夏場の遺体を冷やす(しかも労りの気持ちから!)という真っ当な行いで
事態が悪化する展開は大変良くないと感じました。
作品全体に貫かれている絆と優しさに一番反する流れではないのかと。
コマゴマとしたところでは、
栄おばあちゃんが健二を認めるこれといったポイントが無いとか、
高校野球とメインシナリオをシンクロさせる手法が陳腐
(いやお約束な演出がすべて悪いわけではないのですが)、
それがさほど重要でも愉快な展開になるわけでもないとか、
ジョンとヨーコとOZスタッフが怠慢すぎるとか、
健二と侘助どっちを主役に据えたいんだとか、
ラブマが花札に乗ってくれる根拠が薄弱だろうとか、
「暗算してる……」と台詞にしちゃうとことか、、、、、、
あれ?
書き出してみるとかなり不満点だらけな気がしてきましたが、
見てるあいだは笑いあり涙ありアクションあり上田の風情ありと
楽しく鑑賞できました。

以上のような感じで、
「うん、まぁ面白かった」という感想でした。
DVD欲しくなるかと問われれば
財布に余裕あるならば、並みなくらいで。



それと盛んにながれてる予告編、あれはどうなの?
人工衛星が逸れるってバッチリ予習できちゃってますよ?
ストーリーからいけばハッピーエンドとわかっていても
クライマックスの結果シーンを見せちゃって良いんでしょうか……?

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